[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]皆様こんにちは! 私は、現在発表されている新車種や、発売間もない新型車を皆様に紹介するナビゲーターの西山狭子(にしやま きょうこ)です。
今回は、ホンダ S2000 フルモデルチェンジをご紹介します![/voice]
Contents
全ては「エアバッグ」に消える、ホンダの利益
タカタとの間では「カタ」がついていない、リコール問題
引用:http://www.honda.co.jp/oshirase/airbag.html
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]せっかくのスポーツカーの話題なのに…とお感じの方もいらっしゃるでしょう。
ですが、現在のホンダの置かれている状況は「綱渡り状態」と言ってもよいのが本音。
実は、S2000が出るのか出ないのか…は、まさにエアバッグ処理にかかっているといっても過言ではありません。[/voice]
ご存知、エアバッグメーカーの「タカタ」ですが、2008年あたりから膨らんだエアバッグの破裂で、金属片が乗員に当たって死亡事故が頻発、特にホンダ車の事故が多くなっています。
[aside type=”normal”]それもそのはず、タカタのエアバッグを搭載してメーカーはホンダ、トヨタ、VW、BMWなど全世界で1,600万台にも及ぶ…とされています。[/aside]
↑こっちもうまくいかない…マクラーレン・ホンダの2017年。困ったな~
引用:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bettergear/20170301/20170301162218.jpg
引用:http://blog-imgs-50.fc2.com/i/s/h/ishikawazoofananimal/2013031511135882c.jpg
新車ではなく、中古車のリコール費用が膨大…
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]問題なのは、既に中古車となったクルマを購入したり、運転して事故に遭うケース。
新製品については対策が取られているのですが、リコールは過去に遡って発表され、処理費用がかかります。[/voice]
ちなみに、ホンダでは「2015年3月期~2016年3月期」の間に5,560億円ものリコール費用を処理費用として用意。ですが、この費用は本来は「タカタに請求」できる、とホンダは考えていたわけです。
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]ところが、その後もタカタのエアバッグに関するリコール費用は増え続け、全世界で全自動車メーカー合計1兆円にも及ぶ巨額なものになってしまいました。[/voice]
引用:http://blog.tab-www.com/wp-content/uploads/2014/11/bmwrecall1.jpg
ホンダが「2016年4月~2017年3月」までに売り上げた金額は13.8兆円。
営業利益は7,850億円ですから、極論ですが、もし5,560億円を「この13カ月」ですべて”ホンダが支払う…”となれば、利益は1,300億円にしかなりません。
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]となると…利益率は1%!つまり、200万円のクルマを売って、儲けが2万円!これではいくらクルマを作っても、苦しいわけです(あくまでも例えですが)…[/voice]
ホンダのファウンダー、本田宗一郎。会社の創設期も経営は大変だったが、乗り切った
引用:http://img.tabi-labo.com/wp-content/uploads/2015/04/150405_honda-speech02-1024×528.jpg
[aside type=”warning”]ちなみに、スバルは「2015年4月~2016年3月」の売り上げが3兆2,323億円。
営業利益は5,656億円で本業の儲けを示す売上高営業利益率が17.5%!トヨタでさえ、10%そこそこ、日産は6.5%(同期)でした。[/aside]
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]タカタから補償を受け取るメドが立たず、ずるずると対策費用を払い続けるホンダ…なかなか新規のスポーツカー開発にお金が回らないのが実情なのです…[/voice]
それでも、NSXやS660を作り続けるホンダ!
引用:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/baiksaja/20130730/20130730135448.jpg
話は変わって、2015年に1号機がアメリカで引き渡しが終わったホンダジェット。
1機5億円ものビジネスジェットの滑り出しですが、部品供給元の不具合がある中、受注は確実に増えているようです。
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]エアバッグでなかなか厚い雲海の中にあるホンダですが、実はホンダジェットのような上昇気流もあります。
その一つが「NSX」でしょう。
アメリカ・オハイオ工場では当初3台/日の生産体制でしたが、受注数が多く、日産8台の規模まで強化されています。[/voice]
引用:http://amd.c.yimg.jp/amd/20151027-20102647-carview-001-2-view.jpg
2016年後半からは、ホンダの乗用車生産が回復。
特に2016年7月から6カ月連続で伸びているのが海外工場での生産台数。
ひと月35万台というハイペースになっており、中国でも好調です。
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]徐々に明るい兆しが見えつつあるホンダ。クルマが売れるにはやはり「話題性のあるスポーツカー」が一番。
それも、2,370万円のスーパーカー”NSX”でも、軽のオープンスポーツ”S660”でもない、”S2000”がどうしても必要…ホンダならではのオープンスポーツカーを求める声がじわじわと広がっています![/voice]
実は2014年まで販売されていた!S2000
引用:http://dg24ae6szr1rz.cloudfront.net/photo/24b066b2128ab0e12b9056038646eed2.jpg/w664/tr/file
ホンダにはSの系譜と呼ばれるスポーツカーがあります。
市販されずに終わったS360、S600、S800、S2000…と4台がFR。2015年から発売されているS660がMRとFF主体のホンダでは特別の存在ばかりです。
特に、1999年~2009年にかけて生産された、S2000。
11年間で販売された台数は、海外分が108,747台、日本国内分が21,616台。
正確に言うと、2010年が42台、2011年が3台、2013年と2014年が1台となっています。
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]……ということは、ホンダはつい3年ほど前までS2000を販売していた(marklines.comより引用)…ということになり、もちろん生産部品も在庫としてストックしてある、ということなのでしょう。
スポーツカーとは、通常の乗用車両よりも特別な扱いであり、技術者も技を継承するためにあらゆる資料が継続保管されているのです。[/voice]
CIVIC TYPE R「VTEC TURBO」がバージョンアップか?
引用:http://www.honda.co.jp/S2000/webcatalog/color/seat-brown/seat-brown.jpg
[aside type=”normal”]2017年3月開催のジュネーブモーターショー。
メインはもちろん「2.0L VTEC TURBOエンジン」でした。
最高出力「320馬力」と最大トルク「400Nm」に加え、6速マニュアルトランスミッションにはレブマッチシステム(変則操作で、エンジンの回転数を自動調整できるシステム)が採用されます。[/aside]
↑■左:2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジン。
2017年デビューシビック TYPE R「VTEC TURBO」に搭載。
■右:1.5L 4気筒直噴ガソリンターボエンジン。
ほかに1.0L 3気筒直噴ガソリンターボエンジンも開発された
引用:http://www.honda.co.jp/news/2013/4131119b.html
2017年3月現在、欧州とアメリカでコードネーム「ZSX」という車両デザインの特許申請が確認されています。
それによれば、NSXの小型モデルとなっており、20インチを入ったスポーツクーペとなっています。
[voice icon=”https://scoop-movie.jp/wp-content/uploads/2017/03/074698d2d0188039cb58bb6390c1518d.png” name=”西山 狭子” type=”r”]ホンダとすれば、シビック TYPE R との棲み分けがどうなるのか…また、価格帯も非常に気になるところでしょう。
前回のS2000は合計13万台でしたが、問題は日本国内での販売台数。
まずは、シビック TYPE Rの売れ行きがどうなるかで、全てが決まる…ということになるのではないでしょうか?
ホンダのエアバッグ処理が一日も早く終わり、再びS2000が増産される日が来るといいですね![/voice]
新・旧”S2000”画像のいろいろ
引用:http://carttraction.com/wp-content/gallery/2018-honda-zsx/2018-Honda-ZSX-front-side.jpg
引用:http://www.blogcdn.com/jp.autoblog.com/media/2011/03/s2sh.jpg
引用:http://blog-imgs-84.fc2.com/c/a/r/carinfoj/honda_s2000_000987.jpg
引用:http://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782553/rc/2016/08/18/9ca80c05e85485caaf4b6905e20f44d7daaf15bc_xlarge.jpg